放牧場造成のQ&A

肉牛の牧場の隣に3町歩ほどの休耕中の畑があって、そこを放牧のための草地にしたいと考えております。放牧による肉牛育成でブランド化を高めたいのですが、この放牧地の造成工事では具体的にどんな作業をするのですか？

基本的には牧草地のための畑を作る作業とほぼ同じですが、牛が自由に歩き回り、のんびりと寝そべって草を食べるための造成工事をする必要があります。
まず耕起といって、トラクターで地表を掘り起こして、表面に残っている野菜の根や雑草などを地中にすきこみます。
次に砕土を3段階で行います。一回目は掘り起こした土を細かく砕きながら地面に平らにならします。
平らにならしたら土壌改良剤を散布し、牧草が成長しやすいように酸性土壌を中和させます。
更に2回目の砕土で土壌改良剤を地中にまぶすように混ぜながら、斜めにトラクターを走らせて、一方向にできた畝をならしていきます。
3回目の砕土は整地で、ローラーで表面を踏みつけて発芽しやすい状態にします。
最後に肥料と牧草の種を巻きながら地面を鎮圧させて工事は完了です。